Litigators for Major Businesses

Japanese

齋藤 康弘
(米国における企業訴訟、企業不祥事、ホワイトカラー犯罪弁護、企業顧問)

略歴
慶応義塾大学法学部法律学科卒(1989年)、St. John’s University Law School (JD、1992年)。連邦裁判官ロークラーク(ニューヨーク西部地区、1992年から1994年)(通常は米国市民権保有者のみに許されるポジションに特例で任官)。ニューヨーク大手法律事務所(Carter Ledyard & Milburn、 Hughes Hubbard & Reed)の訴訟部パートナーや訴訟プラクティス部門リーダーを歴任(1994年から2011年)。企業訴訟・不祥事対応および企業の米国顧問に特化したSaito Law Group法律事務所を設立(2011年)。企業の重要な訴訟案件において実際に法廷に立って弁護を行ってきた数少ない日本人弁護士。対応した著名案件は、アーサーアンダーセン、リーマンブラザーズ、オリンパス、米国イラン人質交換事件、等と多数。米国企業顧問として、法的リスク管理や内部統制・コンプライアンス・規制遵守のアドバイスを頻繁にする他、各種コーポレート案件における代理経験も豊富。講演等も多く、企業への法務セミナーのに加え、ニューヨークのロースクールや弁護士会でトライアル(審判)での弁論技術を教える講師も務めている。母校ロースクールでは奨学金を設立し後進を育成。

これまでに取扱った案件の例
(主に筆頭弁護士(Lead Counsel)か統括責任弁護士として対応したもの。)

企業不祥事案件 (破綻・不祥事当事者か銀行か監査法人を代理)

90年代: 不良債権と会計粉飾の多発

  • 山一証券(4大証券の一角;破綻1997年)
  • ヤオハン(破綻1997年)
  • 北海道拓殖銀行(都銀;破綻1998年)
  • 日興証券(経営危機1999年)
  • ボイラールーム(ニューヨークの一連のブローカー会社における詐欺事件;破綻90年代中盤;「ウルフオブウォールストリート」や「ボイラールーム」で映画化)
  • プリンストン債(1999年ごろ)

2000年代: ネットバブル崩壊から金融危機とリーマン破綻

  • グローバル・クロッシング(世界通信大手;破産2002年)
  • アーサー・アンダーセン(世界5大会計事務所;解散2002年;一部の粉飾訴訟を担当)
  • 足利銀行(大手地銀;破綻2003年)
  • カネボウ(上場廃止2005年)
  • 中央青山(4大監査法人;解散2007年)
  • リーマン・ブラザーズ(破産2008年;リーマン管財人側の日本に対する責任者)

近年: 海外賄賂、輸出規制違反、#MeToo(クライエントや案件名は非開示)

  • 海外賄賂(総合商社;司法省に数十億円の罰金)
  • 米国内医療キックバック(医療機器メーカー;司法省に数百億円の罰金)
  • OFAC違反、輸出規制違反(専門商社;連邦当局による起訴取下げ)
  • 米国イラン人質交換事件
  • 反トラスト法違反
  • パラダイス文書、パナマ文書に関連した事件(金融機関)
  • 企業CEO等シニア・エグゼクティブによる不祥事
企業訴訟・仲裁
  • 債権者責任(lender’s liability)訴訟において大手邦銀を代理。債務者企業が破綻を銀行の責任として提訴した事件。連邦地裁と高裁で争って勝訴。
  • 不当競争(unfair competition)・知財(trade secret)訴訟において大手化学メーカーを代理。連邦地裁で争い解決。
  • 会計粉飾事件に関連した訴訟(accountant’s liability)において米大手会計事務所を代理。連邦地裁と高裁で争って勝訴。
  • 国際仲裁事件において大手アパレルブランドを代理。契約違反(breach of contract)と営業秘密侵害(trade secret)の主張で訴えられたもの。アメリカ仲裁協会・紛争解決国際センター(AAA ICDR)で争い解決。
  • グーグル・ブック事件において日本の著作権者と出版社の全てと日本ペンクラブを代理。連邦地裁における異議申立。
  • 製造物責任(product liability)訴訟や契約違反訴訟や破産事件において大手工作機械商社を代理。連邦地裁・高裁、連邦破産裁判所、国際ADR(仲裁・調停)等で争い解決。
  • 特許侵害(patent infringement)訴訟において大手印刷機器メーカーを代理。連邦地裁で争い解決。
  • 複数の商業テナント訴訟において財閥系大手不動産会社を代理。マンハッタンの高層オフィスタワーに関する訴訟。地裁と高裁で争い勝訴。
  • 製造物責任(product liability)訴訟と仲裁において鉄鋼炉メーカーを代理。連邦地裁と仲裁で争って解決。
  • 不当競争(competitive tort)営業秘密侵害(trade secret)訴訟において大手金融機関を代理。米金融機関からのシニア・エグゼクティブの引き抜きに関して。地裁で争い解決。
  • 契約違反(breach of contract)訴訟において大手文具メーカーを代理。代理店契約解消が不当として訴えられた件。連邦地裁と高裁で争い勝訴。
  • 不当競争(competitive tort)営業秘密侵害(trade secret)訴訟において宝石メーカーを代理。米金融機関からのシニア・エグゼクティブの引き抜きに関して。地裁で争い解決。
  • 雇用差別(employment discrimination)訴訟において大手邦銀を代理。
  • 著作権侵害(copyright)紛争において大手新聞社を代理。
  • 契約違反(breach of contract)と知財訴訟(copyright)でテレビ局を代理。
  • 破産裁判と仲裁において大手小売業者を代理。
  • 製造物責任(product liability)訴訟において大手化学メーカーを代理。
  • 複数の証券訴訟(securities litigation)において大手証券会社を代理。
  • 破産事件・訴訟において大手邦銀・商社・メーカーを代理。
  • 雇用訴訟における金融機関、商社、メーカーの代理。
  • 各種訴訟における破綻航空会社の代理。
  • 各種訴訟紛争案件における総合商社の代理。
  • 各種訴訟における大手製薬会社の代理。
  • 著作権訴訟における食品メーカーや小売業者の代理。
  • 国際仲裁事件において自動車メーカーを代理。
規制対応・コンプライアンス
  • ニューヨーク証券取引所上場に関して大手邦銀にアドバイス。
  • SEC登録・CFTC登録に関して大手金融機関や商社にアドバイス。
  • PCAOB登録に関して4大監査法人のうち2社にアドバイス。
  • SOX法(Sarbanes-Oxley)やドッドフランク法(Dodd-Frank Acts)の施行に際して大手銀行・金融機関・商社・メーカーに対応をアドバイス。
  • OFAC規制、輸出規制へのコンプライアンス対応について、銀行・金融機関・商社・メーカーにアドバイス。
  • トランプ政権の各種関税対応について商社・メーカーへアドバイス。
  • コンプライアンスシステムの構築や改善について金融機関・商社・メーカーにアドバイス。
  • 証券規制、輸出規制、海外賄賂、独禁(反トラスト)法、各種規制コンプライアンスリスクと対応について金融機関・商社・メーカーへアドバイス。
  • 各種訴訟リスクと対応について金融機関・商社・メーカーへアドバイス。
企業米国顧問・コーポレート案件
  • 金融機関・商社・メーカーの米国法務顧問。
  • 米大手メーカーの買収(M&A)案件において大手エアコンメーカーの代理。
  • 米西海岸の中堅ハイテク企業買収(M&A)案件において大手ハイテク企業の代理。
  • 米医療機器メーカー買収(M&A)案件において医療機器メーカーの代理。
  • ジョイントベンチャーの締結や解消における代理・アドバイス。
  • 新規金融取引、新規ビジネス・ストラクチャー等についての法務アドバイス。
  • ビジネスのリストラ、資産処理、不動産売却等。
  • SEC資料提出等、通常の当局対応。
  • 会社設立、各種契約等、通常のコーポレート業務。
  • 米国進出に際するアドバイス、関連法務。
  • 米国ビジネス閉鎖に際するアドバイス、関連法務。